タイブレーカーは、スイス式や総当たり(ラウンドロビン)のイベントで公平かつ正確なスコアリングを行うために欠かせない要素です。スイス式で複数ラウンドを戦うと、同じプール内でほかのプレイヤーとセット数が並ぶことがよくあります。タイブレーカーは、大会全体でどちらのプレイヤーの成績が上かをアルゴリズムで判定する仕組みで、いくつかの方法から選ぶことができます。
設定場所
大会のSettings(設定)内にあるBracket Setup(ブラケット設定)から、最初のフェーズのオプション(実施するブラケットの種類を決める部分)をクリックし、下にスクロールしてTiebreaker Rules(タイブレーカールール)を開きます。ここでタイブレーカーの追加・削除や、下限(フロア)・上限(シーリング)の設定ができます。
(注:「Partial Rounds」とは、大会の全ラウンドではなく一部のラウンドのみを消化した状態を指します。つまり、プレイヤーが途中棄権した場合、イベントを最後まで終えていないため、Partial Roundsの勝率が適用されます。)
用語解説
以下は、よく使われるタイブレークの方法の一部です。ほとんどのオプションはスイス式ブラケットでのみ意味を持ちます。ゲームや大会ごとに独自のルールを設定できますが、特によく見かけるものを紹介します。
Set Wins and Losses (S W-L) - その名の通り、セットの勝ち数と負け数を示すスタッツです。Game Wins and Losses(G W-L)も同様に、ゲーム単位の勝敗を示します。
Set Win Percentage (SR) - セット勝率は、全セットに対する勝率を表します。
例:プレイヤーAは3試合戦って3勝。プレイヤーBは3試合戦って2勝1敗。この場合、プレイヤーAのセット勝率は100%、プレイヤーBは66.6%となります。
Game Win Percentage (GR) - ゲーム勝率は、各ラウンドの各セット内でどれだけゲームを取れたかを示します。
例:プレイヤーAとプレイヤーBはどちらもセット勝率100%です。プレイヤーAはBO3をすべて2-0で勝ちましたが、プレイヤーBは2セットは2-0、1セットは2-1で勝ちました。この場合、プレイヤーAのゲーム勝率は100%でプレイヤーBはそうではないため、プレイヤーAが上位と判定されます。
Opponents’ Win Percentage (OGW) - 対戦相手勝率は、対戦した相手の大会全体でのゲーム勝率をもとに算出されます。
Opponents’ Set Win Percentage (OSW) - 対戦相手セット勝率は、対戦した相手の大会内でのセット勝利数をもとに算出されます。
Opponents’ Opponents’ Win Percentage (OOSW) - この勝率は、対戦相手の勝率をさらに一歩掘り下げたものです。対戦相手が戦った相手全員のスコアを集計し、その平均を取ります。
Opponent Point Total (OPT) - 対戦相手の総獲得ポイントをもとに算出されます。
Total Sets Won (SW) - セット勝利数のみをもとに、イベント内の各プレイヤーごとに合計して算出されます。
Head-To-Head (H2H) - 「Head to Head(直接対決)」は、タイブレークが必要になった際に、自分と相手の全体スコアを直接比較するものです。セット勝率とゲーム勝率の両方が同じ場合などに、直接対決の結果が判定に使われるのが一般的です。
Standing of Last Opponent (LOPS) - めったに使われませんが、最後に対戦した相手の順位をタイブレーカーとして使うこともあります。これは、設定された順番でほかのタイブレーカーをすべて適用したうえで算出され、最後の対戦相手の全体成績を参照します。
タイブレーカー勝率の下限(フロア)と上限(シーリング)
人気タイトルの中には、対戦相手勝率などのタイブレーク値の下限(低い側の数値)や上限(高い側の数値)を、一般的な計算ではなく厳密に固定された割合で扱うものがあります。
いくつか例を挙げます。
ポケモン:ポケモンでは、イベント終了前にプレイヤーが棄権した場合、特別なタイブレークの扱いがあります。イベントを完走したプレイヤーの勝率は、勝利数を大会の総ラウンド数で割った値になります。ただし、どのプレイヤーでも勝率の最低値は25%とされており、大会で0勝5敗でも25%扱いです。同様に上限もあります。5ラウンド制イベントで最初の試合に勝った後に棄権したプレイヤーの勝率は1/1(実質100%)ですが、これは勝率の上限を超えているため、そのプレイヤーの勝率は75%に引き下げられます。
ハースストーン:ハースストーンには勝率の上限はありませんが、下限はあります。ポケモンと同じく、勝率がゼロにならないようにするためのもので、ハースストーンの下限は30%です。
Bye(不戦勝):多くの大手トレーディングカードゲームで共通ですが、対戦相手勝率を計算する際、Byeは通常100%の勝率としてカウントされます。
総当たり(ラウンドロビン)のタイブレーカー
総当たり戦をセットアップする際、主催者はタイブレークの解決で何を優先するかを選べます。デフォルトは以下の通りです。
「Bracket Setup」ページでフェーズを「Round Robin」に変更した後、タイブレーカーで優先したい項目を上下に並べ替えることができます。
結果の報告後に、最終順位を手動で調整することもできます。ブラケットの結果報告ページで「Finalize Placements」(順位を確定)をクリックし、必要に応じて手動で調整してください。
ダブルイリミネーションのタイブレーカー
ダブルイリミネーションで利用できるタイブレーカーは、5位決定タイブレーカーのみです。有効にしたい場合は、管理画面の「Bracket Setup」ページに移動し、フェーズ内で5位タイブレーカーを有効にしてください(下の画像を参照)。
これにより、結果報告ページに5位決定タイブレーカーの勝者を決めるためのセットが1つ追加されます。
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